メンタル士心理カウンセラー資格は、諒設計アーキテクトラーニングのスペシャル講座を受けると、メンタル心理インストラクターと同時に取得できる認定資格です。このメンタル士心理カウンセラーになる方法、学べる内容、スペシャル講座の内容を詳細までまとめました。
目次
メンタル士心理カウンセラーとは?
メンタル心理カウンセラーとは、心理学の知識を応用してストレスに対処する方法を教えたり、カウンセリングによって聞き取りやアドバイスを行い、利用者の心の負担を軽減し健康を回復するのを援助する仕事です。日本では、明確に“治療行為”とは分けられています。
カウンセラーは、心療内科や精神科で行われるような治療や投薬はできません。しかし、ストレスや感情的な問題に関してカウンセリングは非常に大きな力を秘めており、欧米では非常に気軽に利用されるサービスの一つとなっています。
ここで日本でも、今後の普及や知名度の向上が期待される分野です。メンタル心理カウンセラーの需要は、学校や医療現場などの公共現場でも、企業や団体などの中でも高まってきています。
ストレスの認知や心の健康の重要性が無視されがちな気風があるため、そのサポートを専門的に行えるカウンセラーが必要とされています。メンタル心理カウンセラーは国家資格ではないため、現在は民間資格を主にした環境が構築されています。民間資格にも非常に多くの協会や種類があるため、資格の内容を精査して本当に役に立つものを選ぶことが必要です。
メンタル心理資格講座概要
講座名 | メンタル心理資格・スペシャル講座 |
受講料 | 79,800円(一括)
3800円(24回分割) ※分割初回3891円 |
期間 | 6カ月 |
受講資格 | なし |
提出課題 | 添削5回+卒業課題1回 |
取得資格 | メンタル士心理カウンセラー
メンタル心理インストラクター |
カリキュラム詳細
メンタル心理カウンセラーの基礎知識
メンタル心理カウンセラーとは/患者の状態を知る/発症の原因/心理的ストレスによる症状/心理的ストレスが招く 特徴的症状/症状の主なタイプ/本能性型/神経症型/心身症型/抑鬱型/倦怠感の持続/めまいや立ちくらみ/肩こ り/耳の閉塞感/ドライマウス/消化機能による食欲不振/顎関節症/目の疲れ/憂鬱/幻聴/妄想/興奮から暴力的 に/引きこもり/表情がなくなる
心理的ストレスの主な要因
年代別にみるストレスの要因と症状/乳・幼児期/学童期/思春期/青年期/成人期/中年期/成熟期/老年期/症状 はストレスによって起こる/適度なストレス/不規則な生活習慣/症状が起こりやすい性格/環境の変化/女性の心 理的症状/思春期のストレス
回復するための治療法
治療に関して知っておくこと/症状をよく確認すること/心身症/うつ病/自律神経失調症/診察を受ける医師を選ぶ/ 身体症状の改善/ストレスによる症候群/ストレスを溜めやすい人の特徴/クライアントとのコミュニケーション/病名 を告知する/治療は入院ではなく通院が基本/症状の経過における治療方針/前駆期/急性期/休息期/回復期/入 院するべきケース/施設症(ホスピタリズム)/精神保健福祉法/入院の形/任意入院/措置入院/緊急措置入院/医 療保護入院/応急入院
外部的治療法
マッサージなどの理学療法/もっとも基本的な薬物療法/薬を飲むときの注意/自律神経調整薬/抗不安薬/睡眠導 入剤/抗うつ薬/ビタミン剤(ホルモン剤)/漢方療法/リハビリテーション/抗精神病薬/コンプライアンス/薬物療法 の主な副作用/副作用が重い場合/薬の再発予防効果/無けいれん通電療法
内部的治療法
精神療法/支持療法/表現療法/洞察療法/訓練療法/芸術療法/認知行動療法/作業療法/社会生活技能訓練/ 社会生活技能訓練で得られること/施設を有効に活用する/在宅訪問の治療法
家族と共に治療する
患者と家族の関係性/理解とサポートが必要/心理的な症状への偏見/病気を受容すること/偏見がもたらす不利 益/安全で確実な入院治療/入院のメリット/入院までの過程/面会での注意点/「家族教室」への参加/自宅療養の 過程/自宅療養の進め方/精神科リハビリテーション/リハビリテーションでの目的/家族の接し方/適度なサポート/ 程よい距離感/過保護にしない/家族との関わり方/長期間の自宅療養/飲酒や喫煙/主治医への情報伝達/クライアントの精神的危機
社会復帰に向けて
予防のための生活改善/ストレスによる心身の反応/ストレスとの付き合い方/ストレスの軽減方法/毎日の生活を 見直す/体内時計に合わせる/睡眠での予防法/食生活/節煙・禁煙/運動不足のときはストレッチ/スイッチの切り 替え/感情を解放する/様々なリラクゼーション
社会復帰を助ける支援制度
精神科リハビリテーション/疾病管理とリカバリー/包括型地域支援プログラム/様々な専門スタッフ/デイケア/前向 きな姿勢/復学・復職/結婚について/精神障害者保健福祉手帳/所得保障/国と自治体からの支給 /生活保護/自立支援法/医療費公費負担制度
注意:治療ができるわけではない
民間資格なだけで投薬や処方箋は出せない
日本では、民間資格で治療行為を行うことは禁止されています。これは日本の医療を一定の基準に保つための措置であり、無法で有害な自称“心療内科医”がはびこるのを防ぐために必要です。投薬や処方箋は、本来専門知識を有した医者にしか許されない治療行為です。
一定の資格を有した薬剤師が、医師の指示通りに調剤することを処方箋と言います。つまり、国家資格を有した正式な医師が出した処方箋通りに、やはり国家資格を有した薬剤師が調剤して初めて“薬”をもらえるのであって、いくら薬やその効果について学んでも資格が無ければ許可されないのが投薬です。
うつ病や睡眠障害など、ストレスが原因で起こり得る疾患に関しては薬の有効性が証明されていますが、これらは民間資格や素人知識で行えることではないのです。薬が必要であれば、ふさわしい医療機関に行かなければなりません。
この範囲をはき違えてしまうと、意図は良くても違法な治療行為やサービスとなってしまうため、十分な注意が必要です。
これらの法的な知識や制限についてもよく学んでおく必要があります。
ストレスマネジメントもケースバイケース
ストレスや心の健康を管理するストレスマネジメントには、思いのほか多くのことが関係しています。休息が必要なのは確かです。過度の負荷を受けた精神や内面を癒すには、その負荷を取り除いてやることがどうしても必要だからです。
しかし、ストレスマネジメントやメンタルケアについて幾分中途半端な知識が蔓延している現代では、「(それぞれが想定する)ある程度の期間仕事やその他の活動の休みを取れば治るはず」という風に捉えられがちです。
ストレスマネジメントには、ストレスが心に与える影響やダメージを負った状態から回復していくのに必要な専門の知識が不可欠です。家で寝て過ごせば体は休まりますが、ストレスやプレッシャーを感じていれば心が休まる事はありません。
ストレスを完全に無くすことも、完璧な健康を保つことも現実的ではありません。
ストレスに耐えながらも上手に逃げ道を見つけることや、成長や目標の達成を目指して努力を行いながらも自分を甘やかすスキルが必要です。こうしたことは、義務教育や一般社会で学べるとは限りません。
そういった社会経験や生活を通してうまく身に付けられる人もいれば、生活環境や生い立ち、性格などが影響して上手に切り抜けられない人もいます。ケースバイケースでストレスマネジメントを適用していくには、心理学や精神医学の観点から実証された知識や正しい療法が必要です。
うつ病の人に間違ったアプローチをしないこと
近年非常に身近になったうつ病ですが、正しい治療法は今現在でも確立されているわけではありません。うつ病の原因や、うつ病を抱える人の環境や背景が様々であるため、一般的に良いとされている治療法や対症療法がある人には全く効果がなかったり、一部の問題を改善するものの新たな症状や問題を発生させることもありえます。
うつ病の人が目指すのは「バランスの取れた健康」であるべきですが、人によっては治療そのものがプレッシャーとなったり余計に自分を追い込む原因となったりすることもあります。実際のところ、うつ病は人の数だけあると言っても過言ではありません。
過去にうつ病を克服した経験のある人が、うつ病を抱えている他の人を効果的に援助できないこともあります。内向的に問題を抱えた状態から、社会的に又は感情的に健全に生きていくスキルを身に付けた状態になるまでには、自分が自分自身のうつ病のプロフェッショナルにならなければなりません。
うつ病の人が、健康で健全な状態をあまりにも目指そうとする場合、治療や励ましがかえって当人に焦りをもたらしたり、あるいは焦りを“禁じる”ことで余計にプレッシャーを与えてしまったりすることもあるでしょう。
うつ病の治療に専念できるような環境が整っていれば理想的ですが、日常生活や一般的な責任を抱えながら治療にだけ専念するというのは簡単なことではありません。そのためにも、本人が続けていけるペースでふさわしい治療を受けられるよう、個々に応じたサポートを提供しなければなりません。
単に話を聞いてあげたり、励ましや愛情深い言葉をかけてあげたりすることも必要ですが、うつ病を克服するためにはより専門的で総合的な治療が必要な場合がほとんどです。間違ったサポートを与え続けてしまうと、より症状が悪化したり重度のうつ病へと発展してしまう危険性すらあるのです。
心や精神の基本と行動原理を学べる
引きこもりや暴力行動の原理が学べる
引きこもりや暴力行動といった、外からは分からない行動や衝動を抱える心理や原理についても学んでいきます。引きこもってしまう理由や、つい手が出てしまう理由は人によって異なります。
一見何の問題も抱えていないように見える環境で引きこもってしまったり、まったく理由や脈略なく人に暴力をふるっているように見えることもあるでしょう。当然、引きこもりや暴力を正当化したり、何の問題もないようにみなしたりするために心理学や精神学が用いられるべきではありません。
このように理由は様々であるとしても、確かなのは「健康な人間が見せる反応や処理方法」です。
健康であればこのように処理するという体系的な研究が進んでおり、そのテンプレートと比較することで健全なモデルや問題点を見つけ出すことが可能です。これは、一定の型や考え方を押し付けるものではありません。
むしろ、健康な体が一定の数値や状態を示すのと同じように、ストレスや問題を処理するために必要な方法や型というものが存在することが知られてきています。
これが、様々な理由で歪んでしまったり方向性が間違ったりすると、引きこもりや暴力行動、あるいはうつ病や何らかの嗜癖、強迫観念といった形で現れてしまいます。これは周りだけでなく本人をも傷つけてしまう行動であり、正しい方法や方向性で発散されなければなりません。
こうした原理や基本的な形を学ぶことで、まずは何が問題となっているのかを正しく認識できるでしょう。
ストレスやイライラ管理に活用できる
ストレスが非常に多い現代社会では、誰もがうつ病やパニック発作などを抱えてしまう危険性があります。心身ともに健康で健全な状態を維持するためにも、日々降りかかってくるストレスを正しく処理することが必要です。
これを無意識のうちにできる人もいますが、長期間過度のストレスにさらされたりトラウマになってしまうような経験をしたりした場合、意識してストレスやイライラ管理を学ぶ必要があります。
メンタル士心理カウンセラーの資格では、他の人を援助する方法だけでなく自分自身で精神状態をコントロールし、正しく対処したり上手くやり過ごしたりしていくための方法を学びます。
誰も、自分できちんとストレス管理できない人からカウンセリングを受けたいとは思わないでしょう。
資格を活かして何らかの仕事に就くことができないとしても大きなメリットのある資格です。上手にストレスやイライラ管理ができるようになれば、そのこと自体が自分の経験やスキルとして蓄積されていきます。
他人のストレス状態が分かるようになる
心理状態や精神分析についての知識を身につけることで、他の人がどのようなストレスにさらされているか、あるいはどんな影響を受けているかもある程度理解できるようになるでしょう。他人の行動の理由や背景が理解できれば、おのずと冷静に対処したり解決策が見つかったりする場合もあります。
他の人の状態を見極めることは、対人関係やコミュニケーションスキル、交渉の現場において非常に重要です。原因が分からないと、解決するのに何が役立つのか分からないからです。
もちろん、他の人が受けているストレスを完全に理解することは不可能であり、またその必要もありませんが、その状態を見極めることで自分が上手く立ち回るために必要な情報を得たり、あるいは適切なサポートを行ったりすることが可能になります。
これは、とりわけカウンセリングにおいて重要です。カウンセリングに行ってみたものの適切なアドバイスがもらえなかったどころか、逆に傷つくようなことや神経を疑うようなことを言われたという経験も非常に多く聞かれます。
対人スキルが大幅に向上するかも
対人スキルとは、言わばコミュニケーション能力を指しています。一見問題になっているように思えても、物の言い方や順序を工夫するだけで解決できたりする場合もあります。ある人ともっと“和解”や“解決”を望んでいても、現実にはこちらの対応の仕方を変化させるべきこともあり、これらを見極めるのは社会的な経験だけでは難しいものです。
心理カウンセラー資格は、ものの考え方や捉え方の種類や分析方法についても学ぶ資格です。一定の反応方法やパターンが分かれば、ある程度前もって心の準備をしたり、安全と危険を見分けて上手に対処したりすることが可能になります。全ての人に同じことを期待することができません。
そうしたスキルや対応力を身につける上で心理学は助けになります。
人をコントロールしたり、内面を読み取ったりすることが心理学の真髄のように思われがちですが、実際には心の健康や精神構造について理解を深めることで、健全な自己イメージや対人関係を築くことを目指します。そのような目的で対人スキルを身につけていけば、やがては快適で気軽な対人関係を築いていくのに役立つでしょう。
ビジネスマンや人事部の人にも欠かせないスキル
ビジネスや人事の世界では、メンタルヘルスや心理カウンセラーのスキルがより重要性を増します。業務上、人を見極めたり仕事のために人間関係を何度も築かなければならないため、精神状態や心理に関して落ち着いたものの見方をすることが必要だからです。
あるいは、自分をコントロールしより健全に業務に取り組んでいくためにも、心理学や精神医学の観点から正しい考え方を保つ必要もあります。
心理学に関する資格を取得していなくてもビジネスを行うことは可能ですが、より良い仕事や上手に切り抜けていくスキルを身につけるために、カウンセリングや心理学の知識が役立つでしょう。