スポーツフード資格では、栄養のこと、トレーニングに合わせた食事、競技別のトレーニングスケジュールなども合わせて学んで、実践できるスキルが有ることを証明できます。この知識を生かしてトレーニングすればきっとスコアや成績はアップしてくれるでしょう。
目次
スポーツフード資格は取得してからがスタート
スポーツフード資格は取得した時点がゴールではありません。スポーツフード資格を取得したら、ようやくスタート地点に立つことができるのです。スポーツフードでスポーツ選手の成績をアップさせるためには、実際にレシピを考えたり、料理をしたりして、そのスポーツ選手に適した食事を提供する必要があります。
つまり、スポーツフードマイスターやアスリート栄養食インストラクターには実践力が問われます。実際にスポーツフード資格には実践力が求められません。課題を提出したり、試験を受験して合格できたりすれば取得できます。
資格を取得しただけでは実践力は培われませんので、スポーツフード資格を取得した時点がアドバイザーやインストラクターとしてのスタートラインであると言えるでしょう。
競技ごとに合わせた食事メニューを
長時間の持久力が必要なスポーツ
長時間の持久力が必要なスポーツは下記のような競技を挙げることができます。
- マラソン
- トライアスロン
- サッカー
- スピードスケート
- 自転車競技
- スキー
これらのスポーツの多くは、走り続けたり、滑り続けたりする競技です。運動強度は低いですが、運動時間は非常に長いので、エネルギーを補給できる食事メニューを考える必要があります。糖質はエネルギー源になります。
そのため、糖質を豊富に摂取できる食べ物を献立に取り入れるといいでしょう。糖質がたくさん含まれる食べ物は下記の通りです。
- ご飯
- パン
- バナナ
- りんご
- みかん
持久力が必要なスポーツでは、多くの酸素を消費します。
そのため、運動時間が長い競技をするスポーツ選手は酸素を運んでくれる鉄分を摂ることが重要です。鉄分の多い代表的な食べ物は下記です。
- レバー
- 牛肉の赤身
- まぐろ
- 貝類
- 納豆
- 大豆
- 緑黄色野菜
また、運動量が多いスポーツは大量の発汗がみられます。
汗はカルシウムも一緒に排出してしまうということをご存知ですか。カルシウムは丈夫な骨を保つために必要な栄養素です。そのため、持久力が必要なスポーツなど、多くの汗をかく競技に取り組む選手は積極的にカルシウムを摂取する必要があります。特にカルシウムを多く含む食品は下記です。
牛乳 ・チーズ ・ヨーグルト 持久力が求められるスポーツ選手をサポートするためには、糖質・鉄分・カルシウムを摂取できる食事メニューを考えるようにしましょう。
瞬発的な力が必要なスポーツ
瞬発力は多くのスポーツに求められます。特に瞬発力が必要な競技は下記です。 水泳 ・野球 ・サッカー 瞬発力を高めるためには、豊富な筋肉量は欠かせません。そのため、筋肉増強をサポートするたんぱく質を摂取できる食事メニューが望ましいでしょう。
例えば、たんぱく質は、肉類 ・魚介類 ・卵類 ・大豆製品 ・乳製品のような食べ物を食べれば摂取できます。瞬発力が求められるスポーツ選手にとって筋肉は欠かせないので、これらの食品を食事メニューに取り入れる必要があるでしょう。
繊細さや微調整が重要なスポーツ
繊細さや微調整が重要なスポーツがあります。例えば、下記のようなスポーツは繊細さや微調整が求められる競技です。 ・卓球 ・テニス ・ボウリング 繊細さや微調整が必要なスポーツにとって1番の大敵が怪我です。繊細さが求められるスポーツは怪我などによって生じる少しの感覚の狂いによって成績が極端に落ちてしまう可能性があります。
このようなスポーツ選手にはビタミンCを摂取できる食べ物を食事メニューに取り入れるといいでしょう。ビタミンCは腱や靭帯に関与して炎症を抑えてくれる働きがあります。ビタミンCを摂取できる代表的な食べ物は赤ピーマン ・緑ピーマン ・ブロッコリー ・ほうれん草などです。
例えば、青椒肉絲を作って提供すればピーマンを摂取できます。また、ブロッコリーやほうれん草はサラダとしても頂けます。繊細さが求められるスポーツ選手には、このような食材を存分に使った料理の提供をおすすめします。
トレーニングメニューは長期スパンで
スポーツフードは長く継続して効果を発揮する
スポーツフードは長期間継続して効果を得ることができます。当然ではありますが、数週間継続しただけでは、効果を得ることは難しいでしょう。そのため、続けるということがもっとも重要です。長期スパンをあらかじめ設定し、サポートするスポーツ選手に合わせて適切な栄養素が摂取できるトレーニングメニューを考えることをおすすめします。
運動で不足する栄養を把握してレシピを作る
トレーニングメニューを考える前に、サポートするスポーツ選手が運動で不足する栄養素を知っておく必要があるでしょう。周知の通り、スポーツ競技の種類はたくさんあり、その競技によって運動時間や運動強度が異なります。例えば、野球は運動強度がかかるスポーツです。
一方、マラソンは運動強度よりも運動時間が長いスポーツと言えるでしょう。競技によって身体の使い方が異なるので、その競技の運動で生じる栄養素の不足も異なってくるというわけです。もちろん、基本的に運動によって不足した栄養素は食事から補う必要があります。
スポーツフード資格を取得したアドバイザーやインストラクターはスポーツ選手に合わせて運動によって不足する栄養素を把握し、それを補えるようにトレーニングメニューを考えなければなりません。
料理の負担は少なく食事できる工夫も大切
料理をするということは決して特別なことではありません。身体の健康を保つために毎日の食事は必要不可欠です。料理は毎日のことなので、料理の負担は少なく食事をするという工夫も重要となってくるでしょう。
短い期間であれば大きな負担とはなりませんが、トレーニングメニューは長期スパンで計画されるものです。そのため、期間が長くなればなるほど、料理の負担は増えることでしょう。
料理の負担が減るように工夫をしてトレーニングメニューを考えることもスポーツフード資格を持つアドバイザーやインストラクターに求められる能力と言えるでしょう。
大会当日の食事や準備も成績に影響する
メンタルケアもスポーツマンに必須
メンタルケアはスポーツマンにとって必要不可欠です。もし、メンタルケアが行き届いていないと選手が大会当日、下記のような状況に陥ってしまう可能性があります。
- 競技意欲の低下
- 試合中にミスが多くなる
- 自信の低下
- 判断力の低下
- 協調性の欠落
つまり、非常に素晴らしいスポーツ選手でもメンタルケアが上手くできていないと、本来持っている実力を発揮することは難しくなります。そのため、スポーツフード資格を持つアドバイザーやインストラクターにとって、スポーツマンのメンタルケアもひとつの課題となってくるでしょう。
スポーツ選手のメンタルケアは食事からアプローチできます。セロトニンを増やす栄養素を摂取することで、心の健康を保つことができます。セロトニンを増やす栄養素はトリプトファン ・炭水化物 ・ビタミンB6です。
普段からこのような食品をできるだけ献立の中に取り入れて、大会当日に良いコンディションで挑めるように選手のメンタルケアを行うようにしましょう。
スポーツフードで風邪やストレスに負けないように
スポーツマンが大会当日に風邪をひいてしまうと、能力を発揮できないばかりか大会に参加すらできないという事態に陥ります。今まで積み上げてきた努力が水の泡になる可能性もあるので、普段から選手の風邪予防を考慮してスポーツフードを調理する必要があります。
風邪予防におすすめの食材は下記です。 ・鶏のささ身 ・油揚げ ・納豆 このような食材をメニューに取り入れることで、抗酸化作用の効果が期待されるビタミンを豊富に摂取できるので、食事から風邪を予防できます。風邪だけでなく、スポーツ選手はストレスにも負けない体作りが求められます。
そのため、風邪予防だけでなく、ストレスに強くなるスポーツフードを提供する必要があるでしょう。ストレスに負けないためには、3食規則正しい食事をすることが重要です。スポーツ選手だけでなく、すべての人に言える基本的なことですが、3食規則正しく食事をすることはとても重要です。
このような点を考慮してインストラクターやアドバイザーはスポーツ選手に日頃から食事を提供する必要があるでしょう。
日々の食事で体作りと能力の底上げを
適切な食事を摂取し続けることで、競技に求められる筋肉を効率的につけることができます。また、食事の疲労回復効果によってメンタルやモチベーションが保たれやすくなります。しかし、これらの効果は長期間かけて得られるものです。
スポーツ選手をサポートする食事に変えた瞬間から選手の能力が格段に上昇するということはありえないでしょう。日々の食事から体作りと能力底上げをして、大会当日に備えておく必要があります。
スポーツフード資格はサクッと取得して
スポーツフード資格はサクッと取得することがコツです。では、サクッとスポーツフード資格を取得するためにはどのような方法が挙げられるのでしょうか。簡単に取得する方法としては、通信講座を受講することです。通信講座の中には課題提出型の講座があります。
一般的にスポーツフード資格を取得するためには、試験をパスする必要があります。しかし、課題提出型の通信講座の場合、試験を受ける必要はなく、添削課題と卒業課題に取り組むだけでスポーツフード資格を取得できます。
課題提出型の講座であれば、試験をパスする必要がないので、サクッと取得できる可能性が高くなるのではないでしょうか。課題提出型の通信講座は比較的短期間で取得しやすいですが、誰でも取得できるというわけではありません。
課題提出型の通信講座を利用すれば、誰でもスポーツフード資格を取得できるというわけではありませんので、その点は注意するようにしましょう。
スポーツフード資格を取得してからの努力に時間を使って
スポーツフード資格は、在宅で学習をして卒業課題を提出するだけなので、誰でも簡単に取得することが可能です。しかし、資格の取得ができてもアスリートに適切な食事を提供できるようになるまでには時間がかかると言われています。実際にスポーツフード資格には、実務試験と言うものは存在しません。
筆記で課題提出をするだけなので、知識があれば実務の経験がなくても合格できてしまいます。そのため、本格的にスポーツフードインストラクターや正しい食事を提供できるようになるまでには、スポーツフード資格を取得してからが大切となります。
やらなければならないこととしては、実際に料理を美味しく作れるようになること、何種類もある食材一つひとつの栄養素を理解することなど、アスリートに合わせた食事が適切に作れるように努力しなければなりません。これらのことができるようになれば、立派なスポーツフードインストラクターやスポーツフード専門家として活躍できるようになります。