カフェの経営にあたって、最初は居心地の良さを第一に雰囲気作りをするでしょう。しかし、開店してしばらく経ち、実際の売り上げもわかってきたところで、お店の回転率や純利益が気になりますよね。満足度と回転率の両方をバランスよく上げる一助としておすすめなのがカラーセラピー資格講座です。
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カフェでは居心地の良さも大切だけど
カフェを利用する立場からすると、居心地の良さを第一に考えてカフェを選ぶことは珍しくありません。しかし、カフェを経営する立場から言うと、「ビジネスとしてしっかりやっていきたいからビジネスの一環として居心地の良さにも配慮している」のも事実です。
居心地の良さを大切にしすぎた結果滞在時間の長い人ばかりが集まってしまい、その対応に苦慮している方もいるのではないでしょうか。
「長時間の席の占有はご遠慮ください」のような、いかにもな注意書きはお店の内観やお客の心情を損ねるかも、とためらいます。かといってそれ以外の対応策が思いつかないため仕方なく注意書きを掲示して対応しているカフェ経営の方もいます。そんなお悩み解決の一助になるのがカラーセラピーです。
色には、効果的に使うと店内の雰囲気を一新するほどの力があります。そんな強力な色の知識を使って回転率向上を図ってみましょう。本記事では、色にまつわるちょっとしたヒントも載せているので、まずは無理なくできるところから試してみてくださいね。
利益を伸ばしたいならまず回転率を考えよう
ビジネスとしてカフェを続けるには利益が大切ですね。利益を考えるときの一つの指標が回転率です。回転率とは1日の間に何人のお客が席を使ってくれたかです。「用意されている席に対して、お客が何人来たか」と単純にイメージするとよいですね。そう考えるといつも行列ができているお店と、そうでないお店には雲泥の差があると想像がつくでしょう。
例えば、具体的に数字を出して計算すると、席数が10で、1日にお客が100人来たなら100÷10で10回転、となります。この計算結果の数字が大きければ大きいほど、お店の回転率が高い、ということです。
あなたが考える理想の回転率から逆算して、カフェメニューの価格を考えてみましょう。
例えば以下の条件であればどうでしょうか。純利益を基準に、お客の注文は1度と仮定してみましょう。ここではメニューはコーヒーのみとし、賃料などのその他経費も考えないことにします。
- 席数: 10席(5回転)
- コーヒー粉原価: 50円/杯
- 営業時間: 10時間
- 想定店内滞在時間: 1時間
- 純利益: 最低でも時給1,500円はほしい
まず、純利益として最低でも時給1,500円と仮定すると、営業時間から計算して一日あたり10 x 1,500 = 15,000円の純利益は必要です。
10席で5回転すると考えてお客の数は 10 x 5 = 50人です。
50人全員がコーヒーを1杯ずつ注文するとそれに必要なコーヒー粉原価は50 x 50 = 2,500円です。
ここで出た一日当たりのコーヒー粉原価と純利益を合計して2,500 + 15,000 = 17,500円です。
この合計金額17,500円をお客50人で分担するとすると、17,500 ÷ 50 = 350円となり、コーヒー一杯350円で提供すればよいことになります。
このように具体的に考えると、回転率の大切さがわかりますね。なるべく精度の高い回転率の仮定を出す必要がありますが、仮定した回転率からメニューの価格目安を計算することができます。
カフェ経営者のジレンマ
回転率が大切だとはわかってはいても、実際そこで大変な思いをしているカフェ経営者はたくさんいます。例えば、
- 回転率が思うように上がらない
- 回転率の高さとお客の満足度の両立方法がわからない
このような場合はどうすればよいのでしょうか。ここでカラーセラピー資格の知識を活用してみましょう。例えば、カフェの回転率を高める色は赤だと言われています。その理由は、時間の経過を実際より早く感じるためです。
回転率が高くないとカフェが続かない
まず大前提ですが、平均程度の価格帯でビジネスとして成立させようとすれば、どうしても回転率の高さが必要になります。「まったりできる居心地のよいカフェ」を目指していても「効率重視のコーヒーさえ飲めればよいカフェ」を目指していても高い回転率の重要性は変わりません。
回転率を高めるために考えてほしいのが「混雑する時間帯はいつか」ということです。開店から閉店まで一定の割合でお客が入ってくる飲食店はほぼありません。
回転率とお客の満足度の両立方法が思いつかない
上で説明したように、お客が集中する時間帯は決まっています。回転率とお客の満足度の両立方法が思いつかないのであれば、とりあえず空き時間(お客が少ない時間帯)にどうやってお客を集められるか考えてみましょう。例えば以下の対応策はどうでしょうか。
- 異なる座席タイプを用意する
- 長時間滞在向けの座席と回転率高めの方向けの座席を用意する
異なるタイプの座席を用意してより多くの人に来店してもらえるようにしよう
カフェを利用する方の目的はさまざまです。
- ちょっと休憩したい
- 落ち着いた場所で読書したい
- 気分を変えて仕事をしたい、など
このように一口に「カフェに来店するお客」といってもその目的は多種多様です。しかし、ここではお客を「長期滞在」と「回転率高め(長居しない)」グループに分けましょう。
そうすると、必要としている座席のタイプや雰囲気が異なることがわかります。これから2つのグループに適した座席を考えていきます。
ノマドワーカーが増える場合は座席を分けよう
ノマドワーカーとは、オフィスを持たずインターネットや電源設備(コンセント)のある場所で仕事をする人です。カフェで仕事をするのですから、グループとしては「長期滞在」に入ります。
パソコンで仕事を行うので、コンセントは必須です。そのため、ノマドワーカーの人をあなたのカフェのお客としてターゲットにするとなると、コンセントの準備が必要です。
長時間滞在するお客さん向けの座席を用意しよう
ノマドワーカーの方は長時間滞在するお客の代表格です。コーヒーを飲みながらパソコンで仕事をする方がほとんどなので、座席周辺にコンセントとフリーWi-Fiを準備するだけで需要が満たせます。
ここでカラーセラピー資格の知識を活用するなら、青いものを周りに置いて集中できる雰囲気を作りましょう。例えば、青いコーヒーカップや絵を見える範囲に置くのがおすすめです。もちろん壁を青く塗ってみるのもよいですよ。
回転率高めの方向けの座席も用意しよう
反対に長居をしない、回転率高めの方向けの座席も検討しましょう。このような方達には「さっと入ってさっと出られる」座席を用意するとよいですね。カラーセラピー資格の知識を活用するなら、暖色系を活用するのがおすすめです。赤、オレンジや黄色あたりが適しています。
赤には興奮作用もあるので多用のしすぎには要注意ですが、赤は気持ちを前向きにし、行動する活力を与えます。オレンジは数ある色の中でも一番暖かさを感じさせる色です。黄色は緊張感をほぐし明るい気持ちを引き出します。
テーブルの配置とデザインが大切
居心地の良さにはテーブルの配置とデザインが大きく影響します。例えば、回転率高めの方であれば、人がよく出入りする入り口付近でも比較的気にせず過ごせますが、何か目的を持って長期滞在する方には、集中できない環境です。そのため、回転率高めの方向けの座席は出入り口すぐや通りに面した場所がよいでしょう。
反対に長期滞在する方にはあまり人の来ない奥の席を用意するのがおすすめです。奥の方に長期滞在する方の座席を多く配置することで、「あまり立ったり座ったりせず静かに過ごす人」が固まり、静かで作業に集中できる環境が実現します。
また、デザインの面から見ると、出入口付近は赤やオレンジ、黄色を使い、奥になるにつれて緑や青を多くすると、雰囲気的にどちらのタイプの座席にするかお客が選びやすくなります。そのため、自然に棲み分けができ、異なるニーズを満たせます。
席から見える景色をチェックしよう
席から見える景色は居心地の良さを左右する大切な要素です。通りに面した席であっても見える景色がごちゃごちゃしていたり汚かったりしていると、ガラスに景色をぼやかして見せるフイルムなどを貼るなどの対策をする方がよいでしょう。
また、奥の席からの眺めも忘れずにチェックしましょう。奥の方から見てごちゃごちゃせず、落ち着いた明るい眺めであればOKです。
快適でも落ち着きすぎないデザインを
カフェの内装は快適さは目指すべきですが、落ち着きすぎたデザインは考え物です。デザインに落ち着きがありすぎるとどうしても飽きてきますし、殺風景な印象を与えてしまうこともあります。デザインに統一感は必要ですが、その中に違う系統の差し色を取り入れることで動きが出ていきいきした空間が生まれます。
積極的に差し色効果を活用していきたいですね。
席を立ち上がりやすくすると良い
ある程度の回転率を担保しようと思えば、椅子は立ち上がりやすいものがおすすめです。また、健康の観点からも身体が沈み込むようなソファタイプは腰に負担がかかります。立ち上がりやすい椅子を置くことで、回転率とお客の満足度も高まります。
カフェ内でのお客の動きは「来店・注文・着席・離席(お手洗いなど)・退店」という流れになります。この5つの動作のうち2つを椅子上の動作が占めています。椅子から立ち上がるのにいちいち気合いがいるようなものは不適切です。椅子が座りやすく立ちやすいものであれば、その分「苦痛なく過ごせた」という印象を与えることができるのです。
確かにソファ席があると高級感があり見た目もよいですが、実用面から見るといまいちなのです。テーブルが必然的にローテーブルになるので、カフェで何か作業をする方やローテーブルでの食事に慣れていない方(身体とテーブルまでの距離が離れているため普通のテーブルでの食事以上にこぼさないように気を遣う必要がある)には不向きです。
カラーセラピー資格でカフェの魅力をアップしよう
このように、内装を考えるときにカラーセラピー資格の知識があると狙った雰囲気や世界観、お客の回転率をより効果的に実現できるようになります。カラーセラピーを学んであなたが経営するカフェの魅力を思う存分に引き出しましょう。
満足度が高ければ、お客は初見さんからリピーターになります。同じ方が3度、4度と来店すると、その方はあなたのお店が気に入ったと考えられます。
誰が繰り返し来てくれているのかはいつも意識しておきたいところですね。
経営戦略としては、色を上手に使ってこのような施策を打ちつつ常連さんを増やすのがおすすめです。そこでおすすめなのが諒設計アーキテクトラーニングのカラーセラピー資格です。色の使い方を学び、資格まで取れる実力がつきます。
カフェの仕事にも生かせる諒設計アーキテクトラーニングのカラーセラピー資格
諒設計アーキテクトラーニングのカラーセラピー資格(正式名称: カラーセラピー 3資格取得講座)は、一つの講座でカラーセラピー、カラーアドバイザー、色彩インストラクターの3資格取得を目指せる講座です。
諒設計アーキテクトラーニングのカラーセラピー資格で3資格を同時に目指し取得することで、カフェの見せ方や内装に活かせる色の知識が一度に身につきます。3資格すべて年間6回の受験機会があるので、最短2ヶ月で3資格すべて取得することも可能です。
諒設計アーキテクトラーニングのカラーセラピー資格講座を使ったフルに効率性を重視する学習スタイルで受験したいのであれば、試験日から学習を始め、次の試験日に受験すればぴったり2ヶ月での資格取得が実現します。
来店してくださる方に満足してもらい、ビジネスとしても両立するカフェ経営の一助にカラーセラピー資格を活用しましょう。お店の大まかな内装に活用し終わった後も、あなた独自のセンスで店内に絵を飾ったり小物を置いたりして、さらに色彩感覚を活かしたあなたの世界観を表現することもできます。色の知識の活用方法は無限です。