職場に取り入れるカラーセラピー|カラーセラピー資格

事務職の仕事効率は、どうしても単調作業になるため1日の終わりになると効率が下がります。そのため、適度にリフレッシュしやすく、長時間その場所にいても疲れにくい環境を整える必要があります。そうした場合に、オフィスデザインとカラーセラピーを合わせて、働きやすい職場環境を作れるでしょう。

 

目次

内勤・事務所での仕事に必要なこと

仕事には様々な種類がありますが、現場仕事や内勤、事務職、営業職などそれぞれの場所でそれぞれの従業員が自分の役割を果たしています。しかし、それぞれの場所には特有の悩みや問題、課題があるものです。例えば内勤や事務職は、周りから「楽をしている」と思われることがあるようです

 

「定時で帰宅できるからうらやましい」「事務員と給料が変わらないのは変」などと言われる方もいらっしゃいます。どの仕事が一番重要というものはないため、このような意見に心を傷つけられる方は少なくないでしょう。このような人間関係のストレスを解消する事が内勤や事務所仕事には必要です。

 

他にも内勤や事務職で必要な点があります。それは気分転換です。体を使ったり頻繁に外に出る仕事ではなく、基本的に同じ場所にずっと座ってコツコツと仕事をする場合、単調な作業に気持ちが滅入ってしまう事があるでしょう。ずっと同じような仕事をしていては効率が下がる事もあります。そのため適度に気分転換をする必要があります

 

そうすることでひらめきや集中力がつきやすくなります。事務職では締め切りに追われて焦りの気持ちが募ってしまうということもあります。

打ち込みや計算などの仕事に追われていると、力仕事とはまた違うストレスを感じやすいものです。そのような場合は気持ちを落ち着かせる努力が必要です。

 

別の点として、座り仕事が多い事務職では、同じ姿勢でいるために筋肉が収縮して血行が悪くなる事があります。そのため血行を改善するための努力もかかせません。このように内勤や事務職にはそれなりの苦労や悩みがつきものです。しかし、カラーセラピーを上手く取り入れることによって、このような悩みを軽減する事ができます。ではいくつかの事例を具体的に見てみましょう。

 

職場での持続力を高めるには

青緑色で長時間集中しやすくなる

職場で単調な作業を行なっていると集中力を切らしてしまう事があります。そのような場合は持続力を高める作用を持つ色を取り入れると良いかもしれません。具体的には青や緑系の色が良いです。物事に集中するために必要な環境の一つは静穏な環境です

 

そのため鎮静効果や安らぎ感を演出する青や緑が有効と言えます。「クールな人」という表現に見られるように、青のような寒色系の色は落ち着きと結び付けられることが多くあります。実際青は空をイメージさせるため、穏やかな気持ちになりやすい色です。

 

驚く事に青の光には副交感神経を刺激したり脈拍を下げるという生理的な作用も指摘されています。

緑は寒色系でも暖色系でもなく中間に位置する色です。そのためバランサー的な役割を持つ色と言えるでしょう。緑には気持ちのバランスを整えてくれる効果が期待されています。

 

緑は目に良い色と言われるように刺激が少なめの色です。このように青や緑は静穏な環境を作るにはもってこいの色と言えるため、職場に取り入れてみましょう。とはいえ自分が社長でない限り、壁の色やデスクの色などを大幅に改造することは難しいと思います。

 

しかし、小物に青や緑を取り入れることはできるでしょう。例えば小さめの観葉植物を机の上に置いたり、マウスパッドや筆記用具、マグカップなどを青色にするなどできるかもしれません。

 

水色でストレス耐性が高まるかも

職場ではストレスがたまる原因が様々にあります。人間関係や仕事のミス、仕事量の多さなどが代表的なものですが、ストレスを放っておくと感情的に不安定になって仕事のパフォーマンスが下がってしまう可能性があります。そのため適度に処理する必要があるでしょう。

 

ストレスを解消するためには、規則正しい生活や栄養豊かな食事、趣味を持つ事など様々なアプローチができますが、職場の色彩環境を変えることも良い手です。ストレス耐性を強めたい場合は水色が良いでしょう。

青は集中力を高めたり鎮静作用をもたらしてくれる色ですが、同系色の水色にも同じような効果が期待できます。

 

また水色は清涼感を感じさせる色合いです。「頭を冷やす」という意味のクーリングオフという言葉がありますが、清涼感のある色は頭をすっきりさせる作用が期待できる色です。ストレスを感じた場合は、水色のグッズを身につけても良いでしょう。アクセサリーや服、かばん、椅子カバーなどを水色にしてみても良いかもしれません。

 

青色で時間の進みを遅く感じさせる

青系の色の効果について見ていますが、実は青にはもう一つ別の作用もあります。それは体感時間を遅く感じさせる効果です。仮に2つの部屋が用意されるとして、片方が真っ赤な部屋、もう片方が青い部屋だとします。

 

その場合、同じ1時間という時間を過ごしても、赤の方では1時間以上経っているように感じ、青の方では1時間未満しか経っていないように感じると言われています。言い換えると、実際は1時間も経っているのに「え、もう1時間経ったの?」という気持ちになるということです。

 

つまり8時間の就業時間が、実際に思っているよりも早く過ぎてしまうような感覚になります。この効果も仕事を持続させる上で役立つ現象と言えるでしょう。

 

締切が迫っている時には

オレンジ色で作業効率がアップ

締め切りが迫っている時は、作業スピードをアップさせないといけません。そのような場合に効果的な色はオレンジです。オレンジは太陽をイメージさせる色の一つで、高揚感につながります。やる気がない時はどうしても作業効率が悪くなってしまいます。

 

しかし、気持ちがうきうきしていると仕事への力の入り方も改善するでしょう。またオレンジ色の優しい色合いは不安を和らげる効果もあると考えられます。締め切りが迫っている時はプレッシャーを感じやすいですが、オレンジを上手く使うことで抑圧感を軽減できるかもしれません。

 

オレンジのマグカップでコーヒーを飲んだり、オレンジベルトの時計を身につけるなどしても良いでしょう。

 

赤色で作業者の焦りを煽る(注意:不安にもなる)

自分が作業の監督をしている場合などは、赤をうまく使って関係者にいわば「プレッシャー」をかける工夫ができます。やり過ぎはNGですが、赤は情動的で焦燥感のある色です。またエネルギッシュなイメージを与えるトーンでもあります。

 

そのため急ぎの仕事を頼む時には、赤色のファイルに入れて書類を渡したり、赤でメッセージを書くなどしてみると良いかもしれません。実は赤には単発的な集中力をアップさせる効果も指摘されています。

持続する集中力のためには青が良いですが、一気に作業を終わらせたい場合は赤でテンションをあげるのも良い方法です。

 

黄色で作業者を興奮気味にさせる

黄色は脳を活性化させる色です。左脳を刺激して判断力や理解力を高めるのに役立つとされています。また黄色は太陽に近い色で、気持ちを快活にしてくれる側面も持ちます。

 

そのため黄色のグッズを使う事で作業者の脳をいわば興奮気味にすることができるかもしれません。赤を使う場合と同じような仕方で、同僚や部下などを刺激してみると良いでしょう。

 

ひらめきを生むためには

ベージュや明るい茶色で自然なひらめきを

アイデアに行き詰った時や問題の解決策がうまく見つからない時などは、ベージュ系や茶色を駆使してみると良いかもしれません。ベージュは優しい色合いであり、私たち日本人の肌色に近いトーンを持ちます。そんため穏やかな感じや自然体になりやすい色合いと言えます。

 

ベージュを使って緊張感を和らげることで気持ちが整理でき、結果として良い発想が生まれてくるかもしれません。茶色は木のイメージと結びつきやすいせいか、落ち着きをもたらしてくれる色と言えます。よく木造の家では木目調の素材が使われますが、そのような空間に身を置く時はほっとした気持ちになります。

 

焦っている時は頭の中がまとまらず空回りしているように感じるものですが、ベージュや茶色を使って一度リフレッシュしてみると良いでしょう。

そのような色の壁がある空間で休憩したり、デスク上にある小物にこれらの色を取り入れるという工夫ができます。

 

緑や黄緑でアイデアが生まれやすく

発想力を出すためには緑や黄緑も効果的です。緑には平穏な気持ちさせる作用があるだけでなく、中間色のためか協調性を与える力もあります。主張が弱いイメージも与える事がありますが、基本的には癒しの色です。

 

そのため周りとの雰囲気をやんわりとするのに一役買ってくれるかもしれません。周りとのコミュニケーションが円滑になると、チームワークで良いアイデアが出やすくなります。また黄色は知性を刺激する色のため、黄色がかった緑にも、アイデア力アップ作用が期待できるでしょう

 

植物の緑で奇抜な発想が生まれやすくなる

緑にはさらに、植物を連想する事から健康や成長といったポジティブなイメージが持たれやすいという特徴があります。すくすくと健やかに伸びていく色イメージがあることで、向上心が刺激される可能性があります。そのため可能であれば植物の緑を会社にところどころ設置するのは良い事です。

 

殺伐とした会社にいると気が重くなるものですが、少なくとも自分のデスクに観葉植物などを置く事で、発想力を底上げできるかもしれません。

植物を眺めることで意外と奇抜な発想がふと湧いてくる可能性もあります。

 

色の工夫で仕事効率はアップする

 

職場の環境に取り入れる色を工夫する事で、集中力やひらめき、落ち着きなど様々な心理的・生理的効果が期待できます。薬のように即効性のある取り組みではありませんが、長時間時間を過ごす場所のため、徐々にその効果を体感できるかもしれません。

 

「ブラックフライデー」や「黄色い声」「ホワイト企業」といった言葉に代表されるように、色にはそれぞれそれを見る人に与える印象があります。ポジティブな効果を持った色を職場に少しずつ取り入れて、気持ちを爽やかにして効率を挙げてみましょう

 

また職場だけでなく同じ色彩理論を家庭にも取り入れることができます。家庭が安らぐ場所であるほど、気持ちをリセットして良い仕事が行えるようになります。

 

基本を学ぶなら諒設計アーキテクトラーニングのカラーセラピー資格

色彩理論や色の心理的な影響力を学びたい方は、一度諒設計アーキテクトラーニングの「カラーセラピー3資格取得講座」の受講を考えて見ることをおすすめします。この資格講座は色彩関連の知識を一通り吸収できる講座です。

 

自宅で短期間でカリキュラムが修了出来、初心者でも無理せずに学習を進められます。カリキュラムでは色の働きや心理的効果、色の表現方法、商業における色の活用方法など幅広い内容が取り上げられます。色の基本をしっかり学びたい方にはおすすめです。

 

またこの講座は色彩関連の3つの資格に対応した講座でもあります。講座を受講する事で、3つの資格全てを同時に取得することも可能です。取得できる資格は、「カラーセラピー」(日本メディカル心理セラピー協会(JAAMP)主催)、「色彩インストラクター」(日本インストラクター技術協会(JIA)主催)、「カラーアドバイザー」(日本デザインプランナー協会主催)の3つです。

 

どの資格も色のエキスパートとして有資格者を認定するもので、この資格を活かしてデザイン関連の仕事で働いたり、色彩講座を自宅やカルチャースクールなどで開講する目標を立てられます。資格を取得するためには試験に合格する必要がありますが、本講座のスペシャル講座を受講した場合は試験が免除になります。

 

資格社会とも言われる今の日本において、3つの肩書が一度に手に入るのは大きなポイントと言えるでしょう。なお講座の概要は以下の通りです。

講座名 カラーセラピー・スペシャル講座
受講料 79,800円(一括)

4,400円(20回分割)

※分割初回5,776円

期間 6カ月
受講資格 なし
提出課題 添削5回+卒業課題1回
取得資格 カラーセラピー

色彩インストラクター

カラーアドバイザー

公式サイト:https://www.designlearn.co.jp/colorcoordinatoraft/